訪問日 2025年2月23日
潮音洞 (ちょうおんどう)
潮音洞がある周南市鹿野の漢陽寺を訪れました。
漢陽寺は山口一帯を支配していた大内氏により1374年に創建された寺です。
歴史と庭園が綺麗なお寺であります。



このお寺の境内最奥に潮音洞という名水百選地がございます。

1654年当時の代官、岩崎想左衛門重友が私財を投じて掘削した導水路になります。

潮音洞のショート動画添付
お寺の後ろに渋川という川が流れていますが、山が邪魔をしていて潤沢な用水を
確保できずにいました。地中を掘り進めて水路を貫通させる事により水を得る事に成功
本流から水路200㍍、裏山90㍍のトンネルを経て境内に流れ込んできています。

この出口から水路は二手に分かれます。

漢陽寺をぐるっと取り囲む水路をショート動画添付
本堂をぐるっと取り囲むように水路が形成されており、正面のお庭に合流します。

水路開通工事の陣頭指揮にあたった岩崎重友は甲州武田氏の流れをくみ、
水路を作り上げる工程(水路の曲堀法、山の両側水位の測定法)は甲州軍法からという
節があるとのことです。
そういえば、以前訪れた八ヶ岳南麓高原湧水群にある「三分の一湧水」も
水争いが絶えない地で公平性を期するために名将武田信玄公が考案した升や水路の形状が似ています。 これには驚きました。
まさか山口県で甲州武田氏の遺構に出会えるとは思いもしませんでした。(びっくり)

水はそのまま外部へ抜けていきます。曲水の庭とマッチしています。
清らかな水に囲まれた本堂。御仏のご加護に魂も救われます。


環境省ホームページリンクです
Googleマップ (所在地) リンクです
こういう水源地の利用方法もあるのだなと感心いたしました。
お洒落ですよね。
風情でいて遊び心がある。
建設にあたり大金を要していることは容易に想像がつきます。
つぎ込める余裕と財力に感銘いたしました。
凄いです。