福井県若狭町 熊川宿 (平成の名水百選の旅) 5/100

京は遠うても18里


唄でも有名な鯖街道

福井県小浜市から京都市内まで、現在で言うと国道367号線と国道303号線を結ぶ
72㎞の街道筋のお話です。

若狭湾の豊富な海の恵み。
現在でも、鯖や甘鯛・小鯛などが多く水揚げされる港町・小浜。

海からほど遠い、大都市京都に新鮮な海産物を届ける重要な担い手でもある地方都市でした。

水揚げされた鯖を樽に敷き詰め、塩漬けして搬送します。
天秤棒を使って、前後二樽を女性が担いで京都まで徒歩で行商しに行きました。

鯖街道はご存知のかたは、おわかりになると思いますが、ものすごい峠道。
急勾配の山坂道ですから、台車による大量輸送が出来ず、人力による人海戦術に頼らざるを
得ませんでした。

小浜で塩漬けされた魚は、京へ付く頃にはほどよい塩鯖につけあがっていたそうで
新鮮な魚介類に乏しい京の都の人たちには、大変喜ばれたそうです。

若狭町の水族館?(笑)の施設に、この当時の鯖を満載した樽の模型が展示してあります。
体験で担げるのですが・・・・・・・男性の私でもとても重い!!!(驚き)

こんなのを二つ担いで、京都まで72㎞を徒歩で持って行け!なんて言われたら
とてつもなく無理です。

それを、女性が運んでいた訳ですから、昔の人ってホント強かったですね・・・・・・・
                   (今が弱すぎか)



前置きが長すぎました。

京都方面から向かうと国道27号線に突き当たるT字路手前に熊川宿があります。
ここまで来ると若狭。
小浜までもう一息。 
ここで宿泊して翌朝宿を出発すれば、午前中には小浜市内に入ることが出来る好位置にあります。
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町並み保存
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もうここまで来れば一安心。明日は我が家。
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私はいつもここを通る時、おどおどしてしまいます。(爆)
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やましい心満載の鯉の予感です。
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人目を避けるように通過。 「待て!そこの怪しげな奴」 


水路は、綺麗な水で水量も豊富。


里芋やこんにゃく芋でも有名な熊川。
季節になると、ミニ水車を水路に並べて、水車の中に芋を入れて設置します。

水流により、水車がまわり、ドラム式洗濯機のように中で芋がごろごろ回ります。

余分な表皮は水で流されますので、綺麗に皮が剥けるんです。

これも生活の知恵ですよね~

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