千葉県 君津市 生きた水 久留里 (平成の名水百選の旅)12/100

訪問日 2011年 5月5日
場所 千葉県君津市 久留里駅周辺
 
 
 久留里と書いて「くるり」と読みます。
読みそのままですが「くるり」って言い方面白いですよね
 
ここは一度は訪れてみたいと思っていた場所で大変楽しみにしてました。
 
 
久留里駅周辺に自噴井戸群が存在し、今でも滾々と水がわき出ています
もちろんおいしい。
地下から勝手にわき出ているってちょっと不思議な井戸です。
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当日も観光客も含めて多くの方が水汲みに訪れていました
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あちこちに井戸があり、その形状や雰囲気も様々。
 
普通、名水百選の地って一カ所行けばそれで十分なんですけど、
ほどよい距離に自噴井戸が点在していて、
観光で町内を井戸を見て歩くというコンセプトがとっても楽しい。
 
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なぜこれだけ町内に自噴井戸が存在するんでしょう?
答えは世界でも有名な「上総堀り」という技術があるからです。
 
上総掘りはここ君津市が発祥の地だそうです
 
 
上総掘りとは、掘り抜き井戸の代表的な工法でして
櫓を組んで吊した滑車にロープをかけて結わいた鉄棒を地面に向けて
打撃しながら掘り進んでいく工法です。
 
上総堀りの特徴は、この打撃棒を固定するためのつなぎ合わせていく為の
支柱棒を鉄から竹にしたことです。
 
これにより、掘り進んでいく課程での深度による支柱棒の増加に伴う
重量の負担を軽減することに成功いたしました。
 
人間の力で500メートルほども掘り進めることができるそうです。
ここの自噴群も大深度(地下400~600メートル)
の地下水が地上に向け勝手にわき出てきます。
大変素晴らしいことで、農業はもちろん、酒や豆腐の製造にも使用されています。
 
 
 
よくテレビで貧困にあえぐアフリカやアジアの国々で、井戸を掘って綺麗な水を提供しようという番組をやってますよね。
 
ここで使用される技術が間違いなく上総掘りの技法が用いられます。
        (なにせ特殊な最新技術など必要ないですから)
 
 
西暦1900年頃には日本で現在の技術が確立され、100年以上の時が過ぎて尚
世界のどこかで未だに活躍しているその様は素晴らしいの一言。
 
やはり、日本の技術はすごい!!
 
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 ↑これ
※この看板の下に検査証が添付されていました。(不快だったので写しませんでした)
飲用可の保健所の水質検査証かなと思って見てみたら
放射能が検出されませんでした」という検査証。。。。。。
 
どこかの誰かが騒いだんでしょうねぇ
地下500メートルから放射能物質を含んだ水が湧出しているのならば
もうとっくに地上では住めない状態になってますって!
 
アホかと一人看板にツッコンでしまいました
 
現在は大丈夫です
ただ将来の事はわかりません
 
このブログを数十年後に読み返したとき
「あ~あの頃は」なんて事になってなければいいのですが
 
さらに100年後、日本の技術はすごいと言ってもらえるようにしなければ
 
 
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