点線国道 国道309号線 一の峠(行者還トンネル)

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国道踏破 2007年 9月2日


ごろごろ水を汲みに行ったついでに、昔を懐かしんで309号線走ってきました。


昔は点線国道と呼ばれて、全線開通していない路線でしたが
2002年に旧行者還林道が国道309号線に編入されてから、全線開通(笑)しました。

道の拡幅や修繕もだいぶすすんでおり、車でも快適に走れる道と変わりつつあります。

                が

まだまだ、谷間の狭路が全体の区間のほとんどを占めますので、油断大敵です。


そこがまた、酷道マニアの私にとってはたまらない幸せでもあります。


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酷道のクライマックスはやはり行者還トンネル。

行者が還る?ほどの難所です。ここまで山奥に入ってくると、自然の懐深さにさすがにビビリます。

写真にもありますが、冬季は通行止め。
完全無人地帯になります


写真は行者還岳ではありませんが、まさにそびえ立つという言葉がふさわしいほどの山塊に囲まれます

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路沿いの渓流はとても綺麗で、子供達と一緒に川遊び&読書。

大峰山系に登山の方達も大勢いらっしゃいました。




途中、ある場所に祠がありまして、そこで道中安全祈願。

付近数十㎞は無人地帯ですが、誰かが綺麗に保全管理をされているみたいで
祠も昔と変わりなくその姿を安置されていらっしゃいました。



その奥に朽ち果てた廃屋があります

え!?こんな所に人が住んでたの???というような場所に廃屋跡があります


昔はこんな山奥に人が住んでたんですね


上物の木材は朽ち果てましたが、石の土台は今も土台がしっかりと残っています


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訪れた時は残暑厳しく蝉がミンミンと騒がしく鳴き誇っておりました


「夏草や 兵どもが 夢の跡」
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芭蕉が平泉を訪れた時に、栄華を誇った藤原氏三代の衰退を悲しんで思い読んだ句です

草むらに腰を下ろし、長いこと朽ち果てた廃屋を眺めておりました


こんな所でも人が生活し、喜びや悲しみ、家族の生活があったんだろうなぁと・・・・・

「国破れて山河あり
     城春にして草木深し」

        
もちろん芭蕉がみた情景はこんなものではありませんが、


そんな事をふと考えて、来て良かったなと思う酷道の旅でした