訪問日 2013年9月29日
古く日本書紀にも登場する自然崇拝の地でもあります。
熊野古道はそれらを結ぶ道です。
平成の世のになり、つい先日も「熊野尾鷲道路」が開通して便利になったとは言え
まだまだ紀伊半島の最南端まで行くというのは大変な事です。
ましてや1000年以上も前からの話ですから・・・・・・
そりゃもう想像を絶する苦労があったと思います
だからこその苦行であり、霊場への修行の旅でもあったのでしょうね。
(遠く思いを馳せる)
ここ野中の清水(のなかのしみず)は熊野街道に湧き出る清水です。
谷間から滾々と湧き出る清水は山間の峠越えに難渋した人達の喉を潤す
一服の清涼剤になった事だと思います。
この赤い欄干が無いと通り過ぎてしまうような場所です
この野中の清水がある所はだいぶ山の上にあります
この写真では高低差がわかりにくいのですが、
写真上部に国道311号線が写ってます。
これはいわゆる昭和に出来た道で、昔はここが主流の道だったんでしょうね
(たぶん)
この野中の清水の前の道は「熊野古道」の一部です
もちろん生活道路ですから、ここは整備されています。
ここに住まわれて居る人に大変失礼な言い方なのですが
「よくこんな所で生活されているなぁ」「買い物とかどうしてるんだろう?」
「どうしてここに住もうとおもったんだろう?」とかいっぱい疑問が湧いてきます。
とにかく凄い山の中です(驚)
まぁ、昔は水道とかありませんでしたから、まずは水源の確保!と言うことで
日照りでも枯れることの無い水源の横に住むのはわかります。
頭ではわかっていてもやっぱり驚きます。
以前、地元のおばあちゃんとお話させてもらった事を思い出しました。
「この道は1000年以上も前からあります」
「1000年も人々が往来している地に住んでいて不便なんか感じません」
あ~なるほどなあと思いました。
やはり熊野三山は人を惹きつける魅力ある土地です。
平成の今も多くの観光客や参拝者が訪れます。
当日も外国の方がカップルで大きなリュックを背負ってこの道を歩いてました。
バックパッカーというスタイルでどこへ向かうか存じ上げませんでしたが
外国からよく来るなぁと感心してしまいました。
私が写真を撮っている間も地元の方が水を汲みに来られてました。
大阪の水から比べれば、ここの水道水でも極上の味だと思うのですが
わざわざ山腹まで汲みに来られるのですから
更に美味しいことは言うまでも無いのでしょうね
環境省ホームページリンクです