奈良県 桜井市 天神社 笛吹奥宮の湧水

前回、百名水を訪れる旅で三重県志摩市にある恵利原の水穴を訪れましたが
日本各地に今も残る天の岩戸伝説の一つに名を連ねている場所でもありますと
ブログにてお伝えいたしました。

今回、訪れたここ天神社笛吹奥宮も天の岩戸伝説に大きく関わりのある由緒ある場所です。
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ここ笛吹笠神には湧水があり、水汲みが可能な場所となっております。
絶えず水は流れ出しておりますが、水量は豊富ではないため
タンクでの大量採水には不向きな場所です。
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備え付けのひしゃくで喉を潤すにはもってこいの峠道のロケーションです。

水源はすぐ後ろの山から直に湧出しているみたいなのですが、貯水槽などの存在は不明です。
どのような形状で流れ出してくるのかはよくわからないのですが・・・・・

現場でひしゃくに汲んで飲むと「ひのき」の香りがするんです

うそだろと思って数杯飲んでみるのですが、やっぱり水に香りが付いています。

不思議に思って嫁さんを呼んでみて飲んでみるように言ってみると
嫁さんも確かにひのきの香りがすると言います。

ひのきがあるのかなと頭上を見ても杉の木だけです。(不思議)
これは本当にご高名な水だと思いました。

湧水のすぐ脇には石碑が建てられております
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前記した天の岩戸伝説にまつわる伝承です。

「笛吹奥宮笠神の聖地」

「天照らす神の隠れる戸をあけて、日の出に返す笛吹きの神」とあります


そうです! ここの神様は!!

閉じこもった天照大神を、天の岩戸を開けさせる為に岩戸前でわざと楽しげに
神々が宴会を開いた中の笛を吹いた神様だったのです。

面白いですねー。大変興味深い神社です。

折りもおり、ちょうど先日閉じこもった伝説の残る湧水地を訪れた後に
今度は戸を開けさせた神様の湧水を頂いているわけですから、なんとも言えない感慨があります。

まさに生きた授業を受けさせていただきました