訪問日 2014年1月3日
今回は是非行ってみたかった三分の一湧水へ行きました
八ヶ岳周辺は豊富な水資源を有していると思うのですが
標高差もかなり激しく、丘や山の連なりが連続しるこの地では
麓の農村では水に困ることは無くても
山上の農村では利水に困ることがあっただろうなと感じる事が出来る
ほど高低差の激しい高原地帯が広がります。
この付近一帯の農村では昔から利水の争いが激しかったそうです。
そりゃ水が無ければ命がかかってるわけですから、
血を血で洗う争いまで発展していたと思います。
ここでかの有名な武将の伝説が今もなお語り継がれております。
そう甲斐の国と言えば、「武田信玄」公に有らっしゃれます。
三方の村々に「公平に」水が行き渡るように、ある秘策を設けました。
そう、それが名前の由来となった「三分の一湧水」でございます。
車は三分の一湧水館に停めて、園地の散策が楽しめます
ちょっとわかりにくいのですが、木製の遊歩道は三分の一をイメージして三角形を描いております。
遊歩道の足場がいいので散策が心地いいです。
目的の場所に着きました。
「あーこれかー」すんごい感慨深いです(笑顔)
写真右手(上流)から流れてきた本流は
この枡の中で公平に三等分されます。
普通に考えれば当たり前の事なのですが、
世は群雄割拠、下克上の時代でございます。
力のある者が当然支配権を獲得する時代ですから
(アニメ・北斗の拳の設定みたいな)
「平等に」なんて現代風の考え方なんて無かったと思います。
そこで登場するのが信玄公でございます
村々を説得するにあたり、この枡が考案されたのでしょうね
(行政の担当者の手腕が飛び抜けている、凄すぎる)
この写真に注目してみてください
なんかありますね
水が流れ込む所に、三角形の石柱が鎮座しております。
これは水分石と言うそうです。
なるほどー字の如くですね~
流れてきた水をこの三角形で等分します。
(ん~なんか納得したような?納得できないような~?)
そんなわだかまりもあるようでないようなという感じですが
このさいそれはキッパリ忘れましょう!!
いいんです。ちゃんとイメージで三等分されてます(^o^)/ ブラボー
(大岡裁きのような爽快感)
有能な行政担当官だけでは押さえきれない理屈でも
信玄公のご威光で皆が納得する。
今も昔も風俗は変わらないんだなあって思いました。
信玄公は戦などの戦術・戦略眼もさることながら、
内政にも偉大なる力を発揮いたしました。
金山の開発や信玄堤などがその一例です。
450年以上経った今でも皆から慕われる信玄公。
多くの名だたる武将が居る中で信玄公を知らない人は居ないと
言い切れるほどの名将でございます。
ただ単に戦が強かったというだけでは、
後生ここまで皆から慕われません。
内政手腕に目を見はる物があったからこそ、領土の拡大を推し進める事ができたのだと思います。
そんな生きた証明を見ることが出来てとても幸せです
環境省ホームページリンクです